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  交通の流れに合わせた運転のヘルプ(2)
加速が弱く流れに乗れない
あわててギアチェンジをしていないか?
路上教習で主に使用するギアは、ロー、セカンド、サード、トップの4種類で、加速チェンジをするときはローから順番に入れてゆきますが、早くトップギアに入れて強い加速を得ようと思ってはいないでしょうか。 実は、その逆です。前進ギアの中で、一番加速力が強いのがローギアで、次がセカンド、サード、トップの順番です。 普段使うギアの中では、トップギアが一番加速力が弱いのです。つまり、交通の流れが速く強い加速が必要なときに、あまり加速をしないうちにトップギアまでチェンジしてしまうと、流れに乗れなくなります。
交通の流れが速いときは、ローギアで発進したらアクセルを普段より深く踏込み短時間で速度を上げてからセカンドギアに入れます。 セカンドギアでも同様に、アクセルを深く踏み短時間で速度を上げサードギアに入れます。 サードギアでも同様に速度を上げトップギアに入れます。
60km/hで走行する場合を例にあげて、周囲の流れが速いときと緩やかなときとで、ギアチェンジのタイミングがどのように変るかグラフで見てみましょう。
赤いラインが周囲の流れが速いときに強い加速をしたグラフで、青いラインが緩やかな加速をしたグラフです。

各ギアを次のように表記しました。
ロー → 1G   セカンド → 2G    サード → 3G    トップ → 4G

これはひとつの目安で、全ての状況に該当する数値ではなく、周囲の流れを見ながらアクセルを踏む量を決めてください。 また、車種によって各ギアの守備範囲に違いがあります。
チェンジレバーの操作自体は敏速に行う必要はありません。失敗の原因になります。ギアチェンジする前の加速ができていれば流れに乗ることは可能ですから、チェンジレバーの操作は俊敏さより正確さを大切にしてください。
ここで気をつけなければならないのは、ワンパターンで強い加速をする癖をつけないことです。 交通の流れが緩やかで強い加速が必要ないときは、いつまでも低いギアで走行せず、加速チェンジをしましょう。
いずれにしても、交通の流れに合せながら、たえずギアチェンジのタイミングを変えなければならないということです。

減速チェンジを怠っていないか?
トップギアやサードギアで走行中、速度が落ちているのに、減速チェンジをせずに加速しようとすると、加速力が弱く流れに乗れなくなってしまいます。 ノッキングすることもあります。
トップギアで走行中、おおむね40km/h以下に落ちたら、加速する前にサードギアに減速チェンジしましょう。 20km/h以下に落ちれば、トップギアから直接セカンドギアにチェンジして加速しましょう。 サードギアで20km/h以下に落ちれば、やはりセカンドギアにチェンジしてから加速しましょう。
以上に示した速度の数値はおおむねの目安で、車種によって違いがあります。
はじめのうちはノッキングしてから気付き、あわてて操作することが多いと思いますが、練習の積み重ねによりスムーズな操作ができるようになります。

  ※備考

停止するときは、トップ、サード、セカンド、ローと順番にチェンジする必要はありません。トップギアまたはサードギアのまま停止し、同時にローギアにチェンジすればよいのです。
ギアチェンジ後のクラッチは?
加速チェンジしたときに、クラッチを戻すときのショックを恐れて、極端に動作が遅れてはいないでしょうか。
ギアチェンジをしているときは、クラッチを切っている為に動力が伝わらず、車はある程度減速します。 この時間が極端に長いと、どんどん失速して流に乗れなくなってしまいます。しかも、自動車の構造からみてクラッチベダルを戻すのが遅くなれば、戻したときのショックも大きくなってしまうのです。 つまり、加速チェンジ後のクラッチは慎重に戻すのではなく速やかに戻さなければならないのです。
操作方法は、加速チェンジしたら直ぐにスパッと半クラッチまでペダルを戻し、一瞬動作を止め動力が伝わった感触があったらペダルを放します。 続けて加速したいときには、クラッチベダルを戻すと同時にアクセルペダルを踏んでゆけばよいのです。 慣れてくればショックも少なくなり、円滑な加速ができるようになるはずです。
チェンジレバーの操作が苦手だ?
車が停止している状態で、走行しているイメージを思い浮かべながらチェンジレバーを操作して、何回も練習するとよいでしょう。

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