こんにちは、当サイト管理者のMokadaです。
日頃より相談室をご利用いただき誠にありがとうございます。日々、色々な意見が交わされ、私がこの場を提供している以上に、皆様のご意見から大きなものを得られていることに感謝しております。
当相談室がよりいっそう有用なものとなるよう、綿密なシステムの管理を心がけてゆきますので、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
さて、学科の問題に解答するとき、よく勉強している人ほど迷う問題があるのは事実のようです。そのような問題に解答するときの一助になればと思い、私が観察してきた状況をお話しします。
(※他サイトの名誉に係わるというご意見も一理ありますので、相談者様の質問に直接回答するのは控えさせていただきます)
学科の問題を解く場合、特に但し書きなどの説明がないときは、原則的な解答をすることとされています。主たる決まり事の原則を見つけ、それに合致していれば正、していなければ誤となり、その際、例外規定は度外視されます。これは、法律上の"原則"と"例外"というような厳格なものより、もっと一般論での"原則"と"例外"になっているようです。
よく考えてみると、どうしてそうなったのか、私にも定かではありません。詳しい方がいらっしゃいましたら、教授願えれば幸いです。
例をあげてみましょう。
「トンネル内は追い越し禁止場所である。」
この問題は、"通行帯が設けられた道路は除く"という例外の説明はありませんが、正です。
「バス停留所から10m以内は駐停車禁止場所である。」
この問題は、"バスの運行時間中に限る"という説明はありませんが、正です。
「交差する道路が優先道路であるときや幅員が広いときは、幅員が狭い道路の車は徐行して、交差する道路の通行を妨げないようにしなければならない。」
この問題は、実際に市販されている問題集からの抜粋です。以下の2つの例外について説明が省かれていますが、正です。
@交通整理の行われている交差点
A自分の通行している道路が優先道路
道交法では、そもそも"交通整理の行われていない交差点"の規定について問うている問題ですから、"交通整理の行われている交差点"を例外として考えるのはおかしいと思われるかもしれませんが、前記しましたように一般論での"原則"と"例外"に当てはめた問題だと推測します。
実際に運転免許試験の問題作成に携わったことがある、私の師匠が申しておりました。
「各都道府県の問題を見ると、矛盾しているものが沢山あるんだよな」と。
学科の問題を解くときのノウハウについて考えてみました。多少なりともお役に立てれば幸いです。