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免許取得方法と自動車教習所の選び方

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■指定教習所  も く じ

  1. 指定教習所とは
  2. 選ぶときの絶対条件
  3. 料金などについて
  4. 教習時限数と卒業生の事故率
  5. 指名制度等について
  6. 教習を始める時期
  7. 合宿制の教習所
  8. 卒業までの流れ
  9. 他の教習所への転入
4.教習時限数と卒業生の事故率
卒業までの平均技能教習時限数や検定の合格率は教習所ごとに違います。 ここでデータを掲載することはしませんが、これらに関する情報を公開しているホームページも ありますので、興味のある方はネットで検索してください。
卒業生の免許取得後1年以内の人身事故率も、教習所ごとに違います。これを初心運転者事故者率といい、 平成13年から教習所の教習水準に関する情報の1つとして、各都道府県公安委員会または警察本部の ホームページで公開されています。

※初心運転者事故者率とは、指定教習所を卒業して運転免許を取得した人のうち、 1年以内に人身事故を起こした人が占める割合のことです。

 

●平均技能教習時限数
卒業までの教習時間が短い教習所が、必ずしも良い教習所とは限りません。
指定教習所は、学科教習や技能教習により教習生の知識や運転技術を高め、安全な運転行動がとれるドライバーとして 交通社会に送りだす義務を担っています。反面、企業として利益を追求しなければならない性質ももっています。
近年、指定教習所業界は、教習生を短い時間で卒業させることにより評判を良くして、集客効果を上げようとする 傾向にあるようです。短い時間で卒業させたほうが、回転もよくなり一石二鳥という訳です。 利益を優先するが故、この傾向が過度になった教習所は、教習内容に問題が生じ、ドライバーを粗製濫造することにもなりかねません。
卒業までの教習時間があまりに長い教習所も考えものですが、教習時間が短いことだけを教習所選びの決め手に しないほうがよいでしょう。平均的ならよいのではないでしょうか。

●卒業生の事故率
では、教習時間が短い教習所は、卒業生の初心運転者事故者率が高いのかというと、決してそういう訳では ありません。教習時間が長い教習所の初心運転者事故者率が低いという訳でもないのです。
教習水準に差があり、短い時間でも中身の濃い教習を行っている教習所と、そうでない教習所との違いから出た 結果だとも考えられますが、検証もできませんし、教習水準と事故率との因果関係についてここでは解明できません。
ただ、いえるのは、交通事故はいろいろな要因が絡んで発生しており、教習所の教育水準だけが原因ではないということです。
運転技術が優れた人よりも、未熟な人のほうが事故を起こしやすいのは当然です。 しかし、よく考えてみますと、未熟な人は、それを自覚し無理の無い運転をすれば 多くの事故は防げるはずです。それより、技術が優れた人でも、慢心により乱暴な運転をすれば、 未熟な人より遥かに事故を起こしやすくなるでしょう。
事故の起こしやすさは、その人の性格や運転に対する心構えの問題が大きく影響します。教習所が、 いくら安全運転のノーハウや心構えを強調した教習を行ったとしても、もともと事故を起こしやすい 人が多く入所した教習所は、初心運転者事故者率が必然的に高くなってしまいます。
また、卒業後にペーパードライバーとなる人も、少なからずいるはずです。極端な話、全ての卒業生が免許取得後1年間運転 しない教習所は、どんなに低い水準の教習を行っていても、初心運転者事故者率がゼロになります。 逆に、全ての卒業生が毎日運転する教習所は、初心運転者事故者率が高くなってしまうでしょう。 もちろん、これは現実に有り得ない仮定の話ですが、卒業生に占めるペーパードライバーの割合が、 初心運転者事故者率を大きく左右するのは間違いありません。
つまり、初心運転者事故者率は、その教習所の客層、地域的な運転の必要性、交通事情などが大きく影響し、 その他いろいろな要因が絡み合って表れた数値であり、純粋に教習水準を表す数値ではないといえます。 この数値を用いて教習所ごとの教習水準を比較するのは、あまり意味の無いことだといえます。
むしろ、初心運転者事故者率を公表する意味は、初心運転者教育の中核を担う指定教習所業界全体に、 より教習水準を高める意識を波及させることを目的とする警察庁の手段でしかないと考えたほうがよいでしょう。
各都道府県公安委員会のホームページにも「初心運転者事故者率だけで教習所の教習水準を判断できるものではない」等の 但し書きが有りますが、客観的な数値で公表されますと、どうしても気になるところです。しかし、 上記した理由から、初心運転者事故者率は、教習所を選ぶ際の参考資料としては問題があり、 少なくとも決め手にはしないほうがよいと思います。




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