AT前車への対応
●交通の流れに合わせた運転をするには、前車の動きを予測することが大切です。それには、視野を広くして遠くまで見通し、交通の状況を読み取ります。そして、的確な判断により、次に前車がどのような動きをするか予測するのです。
しかし、交通の状況は刻々と変化し、的確な判断をするには長い運転経験が必要です。
そこで、ここでは、よくある前車の動きを例に挙げて対処方法を考えてみましょう。
●前車が左へ合図をしました。考えられるのは、左折や停車です。左折や停車だとしたら、
→ 速度を落とすだろう
→ 追突しないようなブレーキの心構え
→ 避けることも考え車間距離が縮まらないようなブレーキの心構え
→ 停車だとしたら避ける為の進路変更が必要になるかもしれない
→ 左折だとしたら速度を落とすだけでよいかもしれない
→ 左折だとしたら横断歩道の手前で停止するかもしれない
というように、色々な展開を予測して、次の操作の準備をしておくのです。
●では、前車が左折したと仮定して、予測できたときと予測できなかったときの違いを見てみましょう。先ず、予測できたときの教習車の動きを動画で見ましょう。
左画面下のプレイボタンを押してください。
●前車の左折や横断歩行者の動きを予測したので、適切な車間距離で停止することができました。前車が発進するのも予測できたので、再び交通の流れに乗るにも時間がかかりませんでした。
●次に、前車の動きを予測できなかったときの、教習車の動きを動画で見てみましょう。
プレイボタンを押してください。
●前車が速度を落とすと予測できなかった為、車間距離が詰まってしまいました。前車が横断歩道の前で停止する予測もできなかった為、追突しそうになりました。しかも、ハンドルを右に切って避けようとしてしまい、隣の通行帯の車にも接近しました。事故を起こさなかったのは幸運だったといえます。
あわてて停止した為、余裕がなくなり発進も遅れてしまいました。
予測ができないと、このようになってしまうのです。
●次に、交差点で停止している前車に追いついたとき、信号が青になり発進するのを予測できたときと、できなかったときの違いを見てみましょう。
プレイボタンを押してください。
●信号が青になり、前車が発進するのを予測できた為、早めの減速により停止せずに流れに乗ることができました。
●次に、前車が発進する予測ができなかったときの例を見てみましょう。
プレイボタンを押してください。
●前車に追いつき停止したときには、前車は発進していました。あわてて停止した為、発進が遅れて流れに乗れなくなりました。
●以上のように、流れに合わせた運転をするには、前車の動きを予測することが大切なのです。
できるだけ視野を広くして遠くまで見通せるように心がけましょう。