AT幅寄せの方法

●車を前後に往復させながら、停止位置を横方向に移動させることを、幅寄せといいます。運転している車を道路際へ寄せることや、並んで走っている車に接近させることも、一般的に幅寄せといいますが、これから説明する幅寄せの意味とは違います。
ここでは、車を真横に移動させる必要ができたときの例をあげて、幅寄せの方法を説明します。

左画面を見てください。方向変換コース内に停止している教習車は、これから左折しようとしています。しかし、左の縁石に接近している為、左折が困難な状態です。どのように困難なのか、見てみましょう。

左画面下のプレイボタンを押してください。

※詳細は
[解説]ボタン → プレイボタン

●ハンドルを早く切れば内輪差により脱輪、切り遅れれば外側の縁石に接触する状態です。
このようなとき、右方向に幅寄せをすることにより、左折が可能になります。その方法を動画で見てみましょう。

画面下のプレイボタンを押してください。

※もう一度、見る場合は[リプレイ]ボタンを押してください。

●車を前後させながらハンドル操作をすることにより、車を右へ寄せ、楽に左折することができました。これが、幅寄せです。
同様に、左へ幅寄せをする例も見てみましょう。

画面下のプレイボタンを押してください。

※もう一度、見る場合は[リプレイ]ボタンを押してください。

●次に、幅寄せの具体的な方法を、もう少し詳しく説明します。

[解説]ボタンを押してからプレイボタンを押してください。

●まず、前進させながらハンドル操作をしますが、どのように回したらよいか、前輪の通る位置を見てみましょう。

画面下のプレイボタンを押してください。

●画面に表した黄色のラインが、これから前輪が通る位置です。前進しながら、ハンドルを
右　→　左　→　右へ戻す
というように操作します。
ブレーキペダルを軽く踏みながら低速調節をして、車があまり進まないうちにハンドルをいっぱいに切ると効果的です。
このとき、据え切り(注)をする教習所もあるようです。あなたが通う教習所の指示に従ってください。

では、やってみましょう。

画面下のプレイボタンを押してください。

●この時点で、かなりの効果が得られました。
スペースの真ん中に駐車したい場合や後退でのハンドル操作が不安な場合は、このまま真っ直ぐに後退することもできます。
今は、より効果を得るため、後退するときもハンドル操作をして右へ寄せてみましょう。
本来は、もう少し前進して、後方の余地を広くしてから後退するほうがよいのですが、今は前進のときと前輪の動きを比べるため、この位置から後退することにします。
では、前輪の通る位置を見てみましょう。

画面下のプレイボタンを押してください。

※もう一度、見る場合は[リプレイ]ボタンを押してください。

●青いラインが、後退するとき前輪が通る位置です。後退しながら、ハンドルを
右　→　左　→　右へ戻す
というように操作します。これは、前進のときとまったく同じハンドル操作です。混乱しやすいので注意してください。
やはり、ブレーキペダルを踏みながら、車があまり進まないうちにハンドルをいっぱいに切ると効果的です。(据え切りで行う教習所では、その指示に従ってください)
では、周囲の安全確認をしてから後退しましょう。

画面下のプレイボタンを押してください。

●これで最大限に、右へ幅寄せることができました。
前輪の軌跡を見てください。前進のときも後退のときもハンドルを
右　→　左　→　右へ戻す
という操作になるところが重要ですので、よくイメージしておいてください。

では、左へ幅寄せる例も見てみましょう。右へ幅寄せるときと違うのは、ハンドルを回す方向だけで、あとはまったく同じ要領です。前進でハンドルを
左　→　右　→　左へ戻す
後退でハンドルを
左　→　右　→　左へ戻す
となります。では、やってみましょう。

画面下のプレイボタンを押してください。

※もう一度、見る場合は[リプレイ]ボタンを押してください。

●悪い例も、見てみましょう。
ハンドルを回す量が少ないと、効果も少なくなってしまいます。

画面下のプレイボタンを押してください。

※もう一度、見る場合は[リプレイ]ボタンを押してください。

●あまり寄せることができませんでした。もっとハンドルを回して車体を斜めにする必要があったのです。

その反対に、前進を終えるときに車体を真っ直ぐにできないぐらい斜めにすると、やはり効果が少なくなってしまいます。

画面下のプレイボタンを押してください。

※もう一度、見る場合は[リプレイ]ボタンを押してください。

●車体を斜めにするときは、多くとも前進できる距離の2分の1までにして、あとは車体を真っ直ぐに戻さないと、このように効果が少なくなってしまいます。注意してください。

以上で説明を終わります。
プレイボタンか停止ボタン[■]で、最初に戻ります。

※もう一度、見る場合は[リプレイ]ボタンを押してください。