車の合図はごく単純なものなので、どんな場合でも誤解を避けるというのは無理です。たまたま駐車場があるからと言って、「左折地点の30メートル手前で合図を出して左に寄せて」という原則を変える理由にはならないと思います。しかし、これが例えば15m手前にもう一つ別の交差点があってとなると、必ずしもそうは言えなくなります。規定は「当該交差点の手前の側端から30メートル手前」ですが、単純に「当該交差点」から測定すれば「30メートル手前」であっても、それがそもそも「当該交差点の手前」に当たるとは言えない可能性があるからです(つまり、「別の交差点の手前」です)。このような場合は、手前の交差点の半ば過ぎで合図を出すのが正しいとされています。(「執務資料道路交通法解説」による)
しかし、ここでは健全な常識が必要とされるわけで、質問者の「それだと急すぎる」「そのときはもうすこし距離に余裕がありました」という感覚が、つまり一番大事なわけです。
口で「次の(2番目のetc.)交差点左折します」と言えば誤解はありませんが、車の合図はそんな詳細なものではないので、時に誤解は生じます。あえて言えば、誤解が生じても実害の少ない方に行動するしかないのではないでしょうか。