はじめましてPC200さん。当サイト管理者のMokadaです。
回答者に登録していただきありがとうございます。
参考にならないかもしれませんが、意見を書かせてください。指定自動車教習所は、法的位置づけや指導員用教科書から見ても、教習生を安全運転のできる運転者として交通社会へ送り出す責務を負っています。その点から、PC200さんの
> 一番大切なのは、安全運転への意識そして、その方法を知ることだと考えています
は、正論であると思います。指導員は安全運転の知識と技能を日々研鑽し、教習生に伝えてゆくべきでしょう。
しかし、問題は安全運転に対する意識が低く、合格のみを目的とした教習生も少なくないことです。安全運転の必要性は理解していても努力はしたくないと思っている教習生を含めれば、その占める割合はかなり高くなると想像できます。
学科教習においては、「ここは試験に出ます」などと言うと、安全に関して重要な説明をしているときに眠そうな顔をしていた教習生の目の色が変ります。指導員の中には、仮免学科試験の問題そのものを黒板に書き連ねる者もいるようです。
技能教習でも、もっぱら検定コースを教習し、合格のノウハウばかりを教えている指導員の人気が高い事実も私は見ています。
逆に、安全運転を真剣に考えて、熱意を持った教習をしている真面目な指導員の人気が低いなどというのもよくあることです。
昨今の教習所は集客活動に重きを置くため、安全運転者教育よりも客のニーズに応えることに必死です。
先日、自宅のポストに全国でも有名な教習所のチラシが入っていました。ネットで検索しても上位に出てくるような教習所です。チラシの内容は、最短15日で卒業、お洒落な建物、明るいロビー、高速教習は外車、○○人の女性指導員、指名もOK・・・、というものです。安全運転を教えるとか、学べるとかいった言葉は一言もありませんでした。
指導員が厳しい教習を行えば、理不尽にも苦情になったりもします。合格本位の目的を持った教習生には、合格本位の教習をして短時間で楽に卒業させる傾向にあるのが、今の教習所業界だと私は感じています。
そんな状況の中で、安全運転を強調した教習を行うのは至難の業かもしれません。しかし、最初から答は出ています。指定教習所の基本理念は安全運転者教育であって、合格本位の教習であってはならないのです。
PC200さんの教習所がどのような考え方の教習所か、私は知りません。もしかしたら合格率を上げることを最重要課題にしているのでしょうか?であったとしても、正しいのは安全運転者教育です。
> 理想をいえば、事故率を下げる教習をしていれば、
> 教習生が危険に気づき学科も真剣に取り組み始める、
> という事なのかなとは思います。
その通りだと思います。もし、理想どおりにいかなかったとしても方向を見失ってはいけません。
建築偽装や食品偽装が発覚して社会問題になっている原因も、順法精神よりも会社の利益を優先させた結果ではないでしょうか。
PC200さんが述べられた、
> 一番大切なのは、安全運転への意識そして、その方法を知ることだと考えています
を貫くことを期待しています。