はじめまして
指導員をしているCBと申します。バックができずに悩んでおられる方はたくさんおります。
教習では後退の時限が平均で3〜4時間程度ですので、目印教習や末切りなど試験対策的な後退技術がほとんどなので実用性がなく、そういった実情から免許取得だけでバックの技術が完璧になるとは言えません。
解決策としてはペーパードライバー教習、持ち込み貸し出しコースを行っている教習所や民間業者を利用するのも手です。料金はかかりますが、後退技術を中心に練習すればバックに慣れることはできるはずです。
指導員として技術的アドバイスするなら
まずはハンドルを右に回してバックする右バックを練習しましょう。後退するときも行きたい方向にハンドルを回すのは一緒です。バックが難しい原因として後ろを見ながらハンドル、ブレーキ、アクセル操作に慣れていない、そして死角が非常に多いことがあげられます。
まずは練習のポイントとして
@安全で簡単な広い場所で行うこと
A低速で行うことです
まずは人がいない広いスペースで行ってください
駐車するスペースにラインが引いてあるのが理想です
広いスペースであれば、駐車スペースに進入してから角度付けを大きくとりましょう。角度付けをすればするほど、バックするときにハンドル量が少なくてすみ簡単です。慣れてきたら角度付けを少なくしてみます。
最初は駐車スペースの右側のラインに右の後輪タイヤが踏むように揃うように練習します。ハンドル量やハンドルを切る時期を変えて調節してみてください。そろって車の向きと駐車する向きがあったら、最初は止まってハンドルを戻し真っ直ぐ下がります。その時に後ろは下がりすぎないようにしましょう。バックモニターや人による誘導がない場合は、一回一回降りて後方のスペースを確認してみます。同じ場所にいれるのであれば、後ろがぴったりの時の前方の位置に目印をつけておきます。
慣れてきたら右側のラインより内側にドアミラー分のスペースをあけるように車を誘導しましょう。
左バックは死角が多く非常に難しいです。死角をなくすためにドアミラーを下にむけ、駐車スペースの左側のラインを確認しながらやるのも一つの方法です。
日本製であれば右ハンドルがほとんどなので、右バックであれば右側から顔を出し直接、後輪タイヤの軌跡、動き方を見るほうがうまくなります。もちろん車体もぶつけないように、周囲を確認することも大事です。
慣れるまでは止まってハンドルを回す末切りでもいいと思います。スピードや運転操作が複雑に連動すると難易度がまします。これも反復練習が必要な要素といえます。
もし入らなかったとしても、幅寄せや切り返しはバックでもつかえる手段の一つですのでそういった修正方法も大事です。
ご参考になれば幸いです。ぜひがんばってみて下さい。