クラッチの場合、その画一的な考え方はよくないと思います。
例えば坂道で停止状態にあるときにクラッチを切った(クラッチペダルを踏んだ)場合、上り坂では動力が伝わらないために逆行しますし、下り坂の場合は坂道を転がり落ちるように加速していきます。簡単に言えば自転車と同じですよ。
自転車に乗っていて坂道で止まったとき、ブレーキを放すとどうなります?
上り坂なら後ろに転がっていきますし、下り坂なら坂道を下りながら早くなっていきますよね。
クラッチを切った(クラッチペダルを踏んだ)状態というのは、自転車でいえばチェーンがない状態とでもいいましょうか。
チェーンがなければいくらペダルを漕いでも前にも後ろにも進みませんよね。
車でいえばいくらエンジンをふかしてみても、前にも後ろにも進まず、どうにもならない状態です。
道路の傾斜によって走り出したり、速度の増減はしますけど。
クラッチというのは自転車でいうチェーンのような感じだと思ってください(実際には違いますけどね)
エンジンの動力をタイヤに伝える部分がクラッチですから、これを切ってしまえば自力で前に進むことも戻ることもできなくなってしまいます。
しかし、エンジンの力は思いの外、弱いものです。
だから急にタイヤに力を伝えようとすると、エンジンの力がタイヤに伝わりきる前にエンジンが負けてエンストする、これを防ぐのがクラッチであり、エンジンの力を徐々にタイヤに伝えていく役割を果たします。
もちろん、上り坂では後ろに逆行しようとする力に逆らわなければなりませんし、下り坂なら転がり落ちる力が加わるのですから、平坦な道で発進するより簡単になります。
このことを理解すればご自分が思い違いしていた点がわかるかもしれません。
坂道の下りは2速で行うのですか?
それとも特に指示がないままに、2速で行っているのでしょうか?
いずれにしても自分がコントロールできてないと思うのでしたら、まずコントロールできる速度に落とすこと、そして確実に安全確認や操作手順を経ることが必要です。
速度が出すぎるから安全確認や操作が間に合わなくなるのですから、速度を落としてその時間を自分で作ることが大切なのです。
速度を落とす手順は平坦な道で行うときと同様です。
こういったことは慣れも必要ですから・・・ね。
でも手順の1つ1つに疑問を持つことはとても重要なことだと思います。
ただ漠然と行うのと、疑問を持って自らが考えて答えを導いていくのとでは、大きな差になって現れると思います。
今はわからないことだらけで大変でしょうが、早く免許が取れるように頑張ってくださいね。