左折する際に「歩行者と自転車が明らかにいない場合」というのはなぜ明らかにいないといえるのでしょう?
見通しが良くて横断歩道の直近および付近に誰もいない&それが確認できたから「明らかにいない」のではないでしょうか。ではちょっと視点を変えて・・・単路(簡単に言えば直線道路で交差点がないことです)において横断歩道がありました。
その横断歩道の近くには誰もいませんし、いないことが確認できました。
それでもあなたは横断歩道の手前で停止しますか?
安全が確認できたのですからおそらくはしないものと思いますし、これで止まっているようでは円滑な運転とはいえません。
次にやはり単路で横断歩道があり、歩行者がその横断歩道のそばにいて渡りたそうな顔をしてこちらを見ています。
このときはどうしますか?
きっと横断歩道手前で停止して歩行者を渡らせるでしょうし、そのまま通過しようとすれば指導員の手痛い補助ブレーキの洗礼を受けるでしょう。
それではまたもや単路で、対向車線側は渋滞して車が並んで止まっています。
また横断歩道があって、そのそばに大きなトラックが停車していて歩行者等の確認ができず、横断者がいるかどうかも分かりません。
このときはどうしますか?
基本は横断歩道手前で徐行して歩行者等がいないか確認し、必要なら一時停止して確認しなければなりませんよね。
これらを交差点に置き換えてみてください。(質問が左折なので左折限定で説明します)
歩行者がいないことが完全に確認できたのなら徐行(交差点を右左折するときは徐行と決められています)して左折する、横断者等がいたなら手前で停止する、確認が不十分なら徐行(歩行者がいないときより速度は落として)しながらさらに確認して、いないことが確認できたら徐行のまま通過、横断者がいたならすぐに停止して渡らせるといった判断が必要だと思います。
これが周囲の状況に応じた円滑な運転だと思いますが。
それで質問の中でちょっと疑問に思ったことがありまして、「左方から自転車が飛び出してくる」というのがありますが、これは自分の車の左後方から来たのか、それとも交差点の左側から出てきたのか、どちらでしょうか?
左後方からなら巻き込みですよね。
巻き込み確認というのはルームミラーと左ドアミラーでは確認できない死角にいる対象(主に二輪車や自転車になりますが)を見落として接触事故などを起こさないようにするために自分の目で見て確認するものです。
ですから形だけの巻き込み確認では行う意味がありませんし、もし見落としているようでは、私個人の考えとしてこれから先もちょっと不安があるような気がします。
交差点の左側からならば危険予測の範疇になると思います。
「自転車や歩行者が飛び出してくるのではないか」と疑って進行し、いつでも止まれるように準備しておかなければいけないと思いますし、免許を取得したあとに1人で運転するようになっても事故なく、または事故を未然防止する運転をする上で重要なことだと考えます。
あと、「短時間で遠くの歩行者・自転車を確認する方法」ですが指導員の言われていることと同じなのですが「広く見ること」と「視点を遠くに置くこと」ではないでしょうか。
例を挙げれば、10mくらい先を見ていても2〜3mくらいのところにあるものというのは分かりますし、ちょっとくらい脇にあるものも視界に入りますよね。
逆に2〜3mくらいのところに集中していると1点しか見れなくなり、周囲の状況は把握しづらく、見えなくなってしまいます。
これが死角を自分で多く作る結果となってしまい、「見落とし」と「補助ブレーキ」ということになってしまうのではないでしょうか。
今は指導員が補助ブレーキで助けてくれますから、まだいいですけどね。
最後に信号が青になったときですが、はっきり言って信号が青になってからでは遅いと思います。
信号が赤で止まっているときに周りをよく見てください。
逆に言えば赤で止まっているのですから多少「よそ見」をしても事故は起きないわけですから、これをチャンスだと思って自分が先頭なら横断者や対向車、左右の車の動向を見ておき、自分がどういう動きをするのが最良かを判断してください。
信号が青になってからよーいどんで確認を始めるのではなく、赤のうちからフライングで確認すると余裕ができますよ。
それといつも感じることがあるのですが、道路は生き物ですから全く同じ状況というのはなかなかないものです。
言いづらいのですが、それを初心者の方は画一的に型にはめようとする傾向が多いように思うのです。
確かに基本はありますが、基本+応用(状況に応じた判断)をしなければ意味がないのです。
ですから指導員からアドバイスなどがあった際に「なぜ」そのような指摘を受けたのかを考えてみてください。
「前回はこういわれたから、今回もこうする」ではなく状況がそのときどきによって違うのですから「前回はこういわれたけど、今回は状況が違うから必要はない(もしくはやらない方がいい)」ということも大切だと思いますよ。