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 《右左折の指導について》  返信記事数:4

相談期間は終了しました 右左折の指導について   相談者: 葛の葉 さん
   2014年11月10日(月) 14時12分

    もうだいぶ前のことですが、たしか私が路上などで指導されたときは、右折でも左折でも、第一通行帯に入るのが原則。しかし、すぐにまた右折する場合は、第二通行帯に入っても良いという指導を受けた気がします。

    ところが、左折時は必ず第一通行帯に入らなければ違反だとか、その後第二通行帯に車線変更すべきだとか、いろいろな意見を聞きます。

    法律上の議論はさておいて、現在の教習所ではどのように指導しておられますか?

<返信記事数 4

    【1】 RE:右左折の指導について   回答者:登録回答者 しま さん
       2014年11月10日(月) 22時18分
      指導員のしまです。

      失礼ながら、こちらから二つ質問させてください。

      @質問の意図は何でしょうか。
      ただ単に疑問に思ったから質問するというのも全く問題ないと思います。
      ただ、一般的には気にもかけない点に注目されているので、もしかして葛の葉さんは教習所関係の仕事をされているのですか?

      >ところが、左折時は必ず第一通行帯に入らなければ違反だとか、その後第二通行帯に車線変更すべきだとか

      正しいか間違いかは別として、そのように指導している指導員は多く見られます。
      Aその点に関して葛の葉さんは、どう思われますか?


    【2】 RE:右左折の指導について   相談者:葛の葉 さん
       2014年11月10日(月) 23時44分
      私は最初に書きましたように、教習所時代に、必要な場合には直接第二通行帯に入るように指導されましたから、それを疑ったことはありませんでした。
      しかしネット上などで、それは違反だという意見も見受けられます。

      「左側端に沿って」左折しなければならないのだから、必然的に第一通行帯に入ることになると言うのですが、現実に「左側端に沿って左折」を日常行っている(これは教習所で厳しくしつけられましたから)立場から見ると、言葉の上だけで物事を考えているように思えます。

      法律の解釈はともかくとして、そういう問題を現実にどちらかに決めなければならない(指導できない)のは教習所ぐらいのものだと思います。

      だから、現在の教習所の指導ではどうなっているかが知りたいわけです。教習所関係の仕事とは全く関係ありません。


    【3】 RE:右左折の指導について   回答者:登録回答者 しま さん
       2014年11月11日(火) 19時43分
      回答していただき、ありがとうございます。
      とても真摯に考えられているようで敬服いたします。
      ご質問の意図もよく分かりました。
      また、文面から想像して、葛の葉さんは正しい運転をされていると思いす。

      >法律上の議論はさておいて、現在の教習所ではどのように指導しておられますか?

      ということですが、そもそもが道交法を基にした問題なので詳しく説明するには、さて置くわけにもいきません。
      必要ない回答でしたら読み飛ばしてください。

      さて、法に基づき左側端に沿って左折すると必然的に第一通行帯に入ることになるという意見があるようですが、それは間違いです。
      実は、法において「左折」という言葉自体の定義はありません。判例によると、「左折」とは車両が進行道路から外れて他の交差道路または左方の道路外の場所に進入することを指すとされています。
      他の交差道路に進入した時点で左折完了と考えることができますから、車体が左折後の道路と平行になるまで左側端に沿わなければならないというものではないのです。

      そこで、検定基準では左折時に左後輪が曲がり角の2分の一を過ぎるまで左側端から1m以内を走行しなければ減点の対象となります。
      よって、通常の交差点の形状であれば、完全に曲がりきる前に斜めに走行して直接第二通行帯に入ることが可能です。
      左折小回をすると、どうしても第一通行帯に入らなければならないような形状の交差点では、左折後に進路変更すればよいだけのことです。
      つまり、左折小回りができていれば、必要に応じて直接第二通行帯に入ることは違反ではありませんし、寧ろ合理的といえるでしょう。

      ではなぜ、「左折後は必ず第一通行帯に入らなければならない」という指導が行われるかというと、上記のような理由を全ての教習生に説明するのは手間のかかる仕事であり、多くの教習生に負担を掛けることにもります。
      そこで、検定に合格させる近道として、短絡的に左折小回りに誘導する指導法が存在するのではないかと考えられます。
      私の知る限り、かなり多くの指導員がそのような指導法を採用しています。

      左折小回りを強調しなければならないのに、第一通行帯進入ばかりを強調するような本末転倒な指導も行われており、弊害として、すでに左折大回りになっているにもかかわらず、無理に第一通行帯にハンドルを切り蛇行運転になる教習生も多々見られます。

      >法律の解釈はともかくとして、そういう問題を現実にどちらかに決めなければならない(指導できない)のは教習所ぐらいのものだと思います。

      無理ですね。
      教習所や指導員にも色々な考え方がありますし、教習生側にも理由や意味を理解するのが苦手な人も多く、そういった人に合致する指導法が無ければ今の教習所は成立しません。
      指導の不統一が教習生を混乱させることがある反面、多くの教習生に対応する土壌になっているのも事実です。

      左折後わざわざ第一通行帯に入ってから第二通行帯に進路変更するような一般車両はまず見ませんよね。
      ほとんどの人は教習所を卒業すると、習ったことを忘れてしまうか、多少の矛盾を感じたとしても、そんなものだろうと気にも留めないのだと思います。
      葛の葉さんのように疑問を感じていただける方がいるのは、せめてもの救いです。

      長文になってしまい、分かりにくい点、誤字脱字などありましたら申し訳ありません。また、期待にそぐわない回答でしたら、ご容赦ください。


    【4】 RE:右左折の指導について   相談者:葛の葉 さん
       2014年11月11日(火) 23時39分
      しまさん、回答ありがとうございました。

      回答を読ませていただき、ほとんど忘れかけていた教習所の頃を思い出しました。

      いろいろな指導があり、中には納得のいかないものもありましたが、どの指導員の方も検定合格という目標のために最善を尽くそうとしておられたのですね。

      説明していただき、「左折小回りができていれば、必要に応じて直接第二通行帯に入ることは違反ではない」という点に確信が持てました。
      むしろ「左折小回りができていれば」という点が具体的にはっきりしないから、第一通行帯が強調されるのかもしれませんね。

      しかし、多種多様の教習生相手に、とにかく合格させることを至上命令とすると、そのような教え方が出てくるのも無理はないと思います。

      私自身は、「巻きこみ防止」「左折前の左寄せ」「その際の安全確認」というような点は、かなり徹底的に指導していただいたと思っています。その点はとても有り難かったというか、ある意味では自分の運転のプライドともなっています。こだわりの指導員がいたからこそ、こだわりの生徒ができあがったというわけですね。



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